出来杉計画とは

(記、2013年4月30日)
現在、人工林や花粉症などなどなにかと印象の悪い「杉」。
でも、古来からその扱いやすさで日本人とともに歩んできたのも事実。

そんな杉をなんとかしよう!

杉のために出来る事をスギスギ(次々)やって行く計画」を開始します!

<出来杉計画活動の柱>
○林業の話題は
山仕事、林業の話題 
○チェンソーアートの話題は
チェーンソーアートの話題
チェーンソーアートの作品
○杉の葉染めの話題は
杉の葉染めの話

杉の学名は「Cryptomeria japonica(隠れた日本の財産)」。
いつまでも隠しておくのはもったいない!

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2017/09/20

マキタのバッテリーチェンソーを使ってみた

最近、自宅のネットの調子が悪くまったく使い物になりません。
ネタはあるのに更新出来てない状態です。
なのでこれはスマホで更新してますが、なんとも慣れない感じで。
早く直しに来てくれ〜


というわけで、チャチャっと伝えたいことだけ。
マキタのバッテリーチェンソーを使ってみたんです。
MUC353になります。
各チェンソーメーカーのバッテリーチェンソーを比較した時には間に合わなかったんですが、今回お借りすることができました。

チェンはオレゴン91pxで14インチでした。
他社のような薄いガイドバーではなく、バッテリーとモーターで勝負する感じがいいですね。

で、感想なんですが、もう充分最初の一台として購入していいレベル。
チェンスピード、パワー、使用時間申し分ないです。
ハスクのバッテリーXPと遜色ない使用感です。
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チェンソー自体の完成度が高まれば、マキタの知名度もあり一気にバッテリーチェンソーの勢力図が変わってしまうのではないか。
メーカーさんには改善してほしいところを細かく伝えてあるので、今後に期待ですね。

あと、このMUC353の路線でトップハンドルを作って欲しいとも伝えると要望はかなりあると。
ゴクリ。。


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2017/09/12

スイスから帰ってきました

2週間に渡る研修を無事終え帰国しました。
いや、関西暑い。。


ここで僕が見てきたスイス林業について細かく書くことはしません。
それについてはこの記事を参考に相棒のbirdさんがまとめたFBページなどを見てください。


で、「ザ・スイス林業」というのは奈良県のホームページにがっつりまとめられていますんで、そちらを見てください。
示唆に富み、一冊の書物になるほど価値の高いものです。

僕のこれからの林業人生のバイブル、そう感じています。


で、林業というより、スイスの森を紹介していきます!

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ベルンの大学横の民有林で毎木調査に使うアプリの講義。
現場は見事な針広混交林で、ブナを中心とした広葉樹も画像の通りほぼまっすぐです。
これには驚きました。


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アーバンフォレストリーの講義で高速道路沿いの都市近郊林に来たところ。
平らですね〜


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同じく都市近郊林。
小規模皆伐したところに植林してます。
ネットは鹿よけ。にしては低いけど。
草刈りはツボ刈りするそうです。


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同じく都市近郊林。
枝打ちはせず、例えば枯れた木もそのままです。
とにかく余計なことはしません。


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同じ都市近郊林。
数字はナンバリング。
おおよその樹種毎にゾーニングされている印象を受けました。
とんでもなく広く、真っ平らな森林は市民に愛されており、サイクリング、ランニングをする人と何度もすれ違いました。


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一転して、実際の林業現場。
30から35度ぐらいの斜度(画像の先から落ち込んでます)をワイヤーロープのウインチでアンカーをとったフォワーダが入っていきます。
イメージとしてはこの記事を参考にして。


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同じ現場。
太い木はチェンソーで切ってますが、細いものはハーベスタで。
青丸が打ってある立木は「育成木」(ドイツでいう将来木)。
育成木のライバルとなるものから切っていきますが、ここでは列状になってます。


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週末のハイキング。
標高1500mくらいの尾根筋。
日本のどこそこって言ってもバレないと思うくらいの既視感。


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同じハイキング現場。
道から左は針葉樹林、右は広葉樹林。
所有者が違うのかな。
ちなみにスイス人はものすごく歩くのが早いです。
ついていくのがやっとで景色を楽しんでるのかギモンになるほど。


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保安林。
どこを見てもわんさか天然下種更新。
更新しやすいところとしにくいところとあるのだろうけれど、それほど考えて光のコントロール(間伐)をしているようには思えず。
ただし、スイスのみなさん樹木だけではなく、土壌や岩石などにも非常に詳しいです。
総合的に判断して更新しやすいようにしているのかなあ。


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同じく保安林。
普通に食害あります。
ここもスイスの森に見えないね。
日本と違うのは、ハンターがシカなどを取り過ぎないようにコントロールされているところ。


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林業現場。
手入れの遅れている現場。
傾斜もきつく日本とそっくり。

 

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同じ現場。
14年前に間伐搬出(架線)された場所。
もちろん天然下種更新。

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という感じで、いろいろなスイスの森林を見て来ました。
そこで感じたのは、一般市民の森林への関心の高さです。
サイクリング、ランニング、ウォーキング、レクリエーション、加えてトレッキング、トレイルラン、ダウンヒル、キノコ狩りなどなど。
とにかく市民の人たちが森林にいるんです。

スイスでは民有林でも林産物などは共有物とはいえ、本当に気軽に当たり前のように森林で過ごしてるんです。
わざわざロープウェイで2000mまで上がって来て、キノコを採っている老夫婦もいました。

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これは最後の画像の林業現場を出たところで偶然出会った子供たち。
「森のようちえん」ていう雰囲気じゃなくて、近所の幼稚園が「今日は天気も良いし森で遊びましょう!」みたいな感じで遊んでた。
ここは共有の場所で誰がいつ遊びに来てもいいところ。


こうしていろいろなスイスの森と人の関わりを見ていると、「林業」より前に、もっと大切なものがあるような気がします。

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2017/08/29

スイスに林業研修に来ています。

ただいま、スイスのリース林業研究センターにてこれを書いています。
県の事業で2週間こちらに滞在し様々なことを学びます。

というわけなんですが、スマホでの更新に慣れておらず写真がうまく貼れないため、研修の様子は黒滝村森林組合skyteamのFBページ、または県の「新たな森林管理体制準備室」のFBページで確認して見てください。

帰国後、詳しく報告できたらと思っています!

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2017/08/26

新型マジカルフォレスター#005出た

マジカルフォレスターの新作005が発売となりました。


マジカルフォレスターに対する現場のプロたちのイメージは「すぐ痛む」「耐久性がない」ってことだったと思います。
決して安くはない1万円以上の林業ブーツなのに、、、


今回のフルモデルチェンジでこの不満は解消されたのでしょうか。
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これらを見てもわかるようにソール周りが徹底的に補強、強化されたようです。


また、特徴的な変化はインソール(中敷)です。
今回インソールが土踏まずをサポートするような形状に変わったため、かなり足にフィットする感覚があります。
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ただしこれは好みの分かれるところかも。
試し履きの段階では画像のちょうど反り返っているところが足裏で「ちょっかい」出してくるんですよ。
で、なんか気になってしまうんですよね。
ただ、これは履き続けるうちに足に馴染んできて気にならなくなるんだろうなと思います。


ちなみに、インソールを剥がすとこんな感じ。
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地下足袋、林業ブーツ、チェンソーブーツ。

使い分けたらいいと思うんですよね。
スパイク地下足袋の軽さとグリップ力は魅力的だし、先芯入り甲ガードなんていう製品もあります。
5、6000円の価格も魅力的。

チェンソーブーツは3万から5万して、足首ががっちり硬くて重たいけどチェンソーの切削防止で耐久性がある。

マジカルフォレスターのような林業ブーツはその中間というか、1万から15000円で先芯、スパイクがあって履きやすく、動きやすい。

もちろん、安全面からベストはチェンソーブーツだと思います。

マジカルフォレスターは先芯だけですが、テスト動画が上がってました


まだ僕も手に入れたばかりなので、これから現場で履いてみて使用感などアップしていこうと思います!

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2017/08/22

山で喉が渇いたら浄水ボトルがある

まだまだ暑い。
こんな時に甲子園で野球している高校球児は本当にすごいと思う。
身体に気をつけて頑張ってほしいと切に願ってます。


で、こんな怒りたくなるような暑さの中、下草刈りなどをしていて飲み物が足りなくなってしまった経験したことありませんか?
山の調査だからといって水分を少なめに持っていって失敗してしまう。

ありますよね。


そんなときに強い味方になってくれると思うのが、これ
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グレイルというブランドの浄水ボトル。
なんでも、

アウトドアにおいて安全な水を素早く確保できる浄水ボトルです。わずか15秒で水を浄化でき、ウィルスや細菌、エキノコックスなどの寄生虫も99.999%除去可能(※製造元提供データに基づく除去率)。取り替え可能な浄水カートリッジなので、繰り返し使用でき、アウトドアに、海外旅行に、災害時などに安全な水を確保できます。

だそうで、容量も500ml弱あり、これは使える。


というわけで、さっそく。
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普段なら遠慮してしまう川の水を汲んでみる


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で、プレス。
画像では片手ですが、これは撮影のため。
本当は両手でギューっとしてます。


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できたー!
グビグビ飲んでみる。
うん、普通の水になってる!(いい意味で)


これまでも山の湧き水は飲んだりしたことがあるけれど、川の水はやはりなんとなく口にすることはありませんでした。
山で働くみなさんも、よほどワイルドでない限りそうですよね。


このボトルをカバンに忍ばせておけば、飲み水が足りなくなっても安心ですよ!
熱中症対策にもぜひ!

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2017/08/17

日本の林業は「成長産業」

ネットを徘徊していたら見つけた記事。

日本の林業は「成長産業」、若者比率上昇など驚くべき状況になっていた

               

日本の林業は暗い過去を背負ってきたが、未来に希望を見出せる時を迎えている。林業従事者に若手が増え、木材の自給率は向上し、輸出もめざましく伸びているからだ。情報通信技術(ICT)の導入で林業生産は効率化し、ロボット技術などハイテクの導入で「3K」といわれた作業環境は改善している。高付加価値化や6次産業化などを背景に「林業ベンチャー」が全国で次々と旗揚げ。遠くない将来、林業は輸出に貢献する成長産業という新しいイメージで見られるようになりそうだ。
ビジネス+ ITより引用)

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詳しくはリンク先を読んでほしいんですが、なかなか刺激的です。
だって東京チェンソーズの年商7000億だぜ。
オイオイ。


現場で働いていると、この記事の内容がピンとこないのですが、現場から離れてみるとここに書いてあることは、まさに正鵠を射ていると思います。
現場の機械化は進んでいるし、ICTの活用も進むのでしょう。
6次産業化もその通り。

記事では今の高性能林業機械がもてはやされてますが、まだまだ全然「未来」が感じられない。
やはり未来はAIの活用とロボットですよね。


バッテリーチェンソーを使っていて感じたんですが、「スマートチェンソー」の時代はもうすぐでしょうし、中国あたりの新興メーカーがオモロイやつを作ってくれるのではないかと期待してます。
チェンソーは木を切る道具から、AIが選木して、GPS、ジャイロセンサーで伐倒方向を指示してくれる木を切るための情報端末になると。
まあ、いきなりは難しくてもスマートウォッチやARグラスと連携するような形で登場するかも。


既存の林業の延長線上の未来じゃなくて、飛び越えた未来。
6次産業化とかじゃなくて、ワクワクして夢中になれる林業。
ドラえもんと鉄腕アトム。。。


あ、夢ばっかり見てないで、とりあえずは足元の仕事をしっかりやらないと!

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2017/08/16

スイスフォレスターのチェンソーの目立て方法

友人から一枚の画像が。

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奈良県には4人のスイスフォレスター(になる予定)が実習に来ていたんですが、その時の研ぎ姿。


いやはや素晴らしい。
なんでも森林作業員を志し学校に入り、かなり初期の頃にこのようにやるようにと教わるのだそう。
日本でいうとFW1で習う感じ。

それを自己流に走らずきちんと続けているのも偉いな。
やっぱり最初の教育って大事ね。


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この方法が素晴らしいと感じる一番の点はシンプルってことに尽きる。
必ず携帯している工具で正しく目立てできる。

チェンソーの固定。
カッターの固定。
ヤスリは両手で使用。
こういった当たり前の基本が、このシンプルなやり方で完成される。
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日本中でこのような形の切り株を見かけるようになれば、日本の技術水準は確実に上がったと言えるでしょうね。
というか、林業学校は各地に増えているし、もうすでに地域で取り組んでいるところもあるんじゃないかな。

模倣はすなわちリスペクトですから、ぜひともみなさん真似しましょう!
僕ももちろん真似するし、講師を務める立場的にもこのやり方を紹介していこうと思っています。

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2017/08/14

ロープ高所伐採技師養成講座

お盆前の6日間、ある民間事業体からの依頼がきっかけでロープを使った高所伐採の研修会を行なってきました。
簡単な記録はFBページに記してあります。

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進行は僕が行い、実技指導は我が社のエースクライマーbirdさんが行います。


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キレイなリムウォークですね

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どのようなシステムを組んで仕事をするかチームごとに考えてもらいます


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ええ感じや〜


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講習最終日にはブロッキング(断幹作業)まで行いました


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講習前に急遽、購入した装備。しっかり使いこなしていました


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こんな高く、細いところまで。若いって素晴らしい


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女性の参加者も頑張ってくれました


講習会が終わってからがスタートです。
安全第一で頑張りましょう!
お疲れ様でした。

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2017/08/05

達成感

連日、ホント暑いんですが、、
ウィックロンクールが乾く間もなく、汗でビショビショです。


で、今日はひときわ汗だくになりまして。
ラフターを使った吊り切りです。
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見えます? 僕ちょうど画像の中心にいるんですけど、、、

地上から11.5m、切っているところで直径90cmありました。
登り始めてからチェンソーでカットするまでに1時間かかりましたよ。。。


吊るためのスリングや自分のランヤード、バックアップのクライミングロープ、これらを幹に回してセットするだけでも一苦労。
自然と呼吸は早くなり汗がジワジワ吹き出る。

焦る必要なんてないんですよね。
これだけの大物ですもの。
でもやっぱり頭の回転が追いつかず無駄な動作をしていたり、、、
やっぱり登る前の準備が大事だー


そして、無事伐採完了して元玉がこれ。
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一番太いところで伐根直径150cmほどありました。
スチールMS880に120cmのガイドバーをつけて切りましたが、反対側が落ち込んでいて回り込めなかったため、届かないところは扱いやすい18インチのMS260でカット。

樹齢は400年を超えており、芯は朽ちてすっかり抜けていました。
これまで僕が伐った中で一番太く、一番高樹齢でした。
枯れた枝が落下して神社の建物を壊してしまい、今回の伐採となりましたが、このような仕事をさせてもらえて光栄というかなんというか。


吉野は歴史あるところですし、だいたい400年以上前というと室町時代とかですよ。
そんな時代から生きてきた杉を平成の仕事師集団が伐採し、無事完了することができた。
ホント、ただただ感謝ですな。
山いきでよかった。

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2017/08/02

伐採。人力で牽引するなら

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「力、腕力、腕っ節ではなく、身体の使い方を知る」

 

「腕の力だけで引いてはだめ。腕っ節の強い人はそれでもいいけど、そうじゃないなら身体全体を使うこと」

 

「大事なのは下半身。特に足元。しっかりと踏ん張ることができる場所を探す。なければピッチャーがマウンドをならすように足の置き場を整える」

 

「力を入れるのはもちろんだけど、体重をかける」

 

「足で踏ん張る力を腕に伝える」

なんか綱引きの話をしているみたいになってきた(笑)


「力点を高くする。水平から45度くらいで引けるといいね!」

よし。
これを書いておけば伐採の話だってわかってもらえるかな。

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